もし、望み通りの世界をつくることが出来たら……?
もし、何もかもが自分の望み通りになる
世界をつくることが出来たとしたら……?
世界をつくることが出来たとしたら……?
誰もが、一度は抱いたことがある妄想ではないかと思います。
もちろん、それはただの妄想でしかありませんし、誰も真剣にそんなことを考えたりはしないでしょう。
しかしもし、「何もかもが望み通り」とまではいかなくても、時間を忘れるほど夢中になれることや、「私が生まれてきたのは、きっとこれをするためだったに違いない」と思ってしまうくらいの情熱や使命感、充実感などを感じながら過ごす日々を送ることができたらどうでしょう?
現在の社会の常識から考えれば、これだけでも、想像もできないくらいに素晴らしい生活に思えます。
そして、そんな生活であれば、決して簡単とは言えませんが、絶対に手に入れることが出来ないということもなさそうです。
今から少しの時間をつかって、そんな毎日を送るための現実的な方法がないのかについて探ってみたいと思います。
この記事は、当サイトで無料公開中の物語『真実の人生』(2013年7月7日現在版)の「はじめに」を加筆・修正して転載したものになります。
『真実の人生』をお読みになりたい場合は、下記リンク先のページの一番下のリンクから、ダウンロードページに行くことが出来ます。
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私たちが「内なる情熱」を生きることができない理由
では、まず始めに、こんなことを考えてみましょう。なぜ、私たちは、時間を忘れるほど夢中になれることや、「私が生まれてきたのは、きっとこれをするためだったに違いない」と思ってしまうくらいの情熱や使命感、充実感などを感じながら過ごす日々を送ることが出来ないのでしょうか?
次に、この答えを探るために、下の質問に答えてみてください。
「明日から、自分がやりたいこと、時間を忘れるほど夢中に取り組めることだけをして生きてください。」
ある日突然、こんなことを言われたら、あなたならどう思うでしょうか?
もしかしたら、「本当にそんなことがあったら、どんなに素晴らしいだろう」と思われたかもしれません。ある日突然、こんなことを言われたら、あなたならどう思うでしょうか?
しかし、もし現実のこととして、本当にこんな事態に陥っても、そう思えるでしょうか?
明日から、学校に行っても、その勉強をするのが楽しくて楽しくて仕方がないのでなければ、勉強することはできません。あるいは仕事に行っても、本当にその仕事に情熱や充実感を感じているのでなければ、仕事をすることも出来なくなってしまいます。
もし本当に、こんな事態に陥ってしまったとしたら、多くの人は不安になるのではないかと思います。
「このままで、本当に生活していけるのだろうか?」
「周りの人からは、白い目で見られないだろうか?」
おそらく、こんな不安を感じるのではないかと思います。
対立する“内なる情熱”と“外の世界”
では次に、これらの不安をもう少し掘り下げて考えてみましょう。「このままで、本当に生活していけるのだろうか?」
この不安は、自分のやりたいことを我慢して、“しっかりとした仕事”に就かなければ、経済的にやっていけなくなってしまうのではないかということでしょう。
言い換えれば、自分の好きな事ばかりをしていたら、自分という存在と、自分が住んでいる社会との経済的な関係・つながりが破綻してしまうのではないかという不安だと言うこともできます。
次に、「周りの人からは、白い目で見られないだろうか?」という不安はどうでしょう?
この不安は、自分を押し殺して、周囲の価値観に自分を合わせていなければ、身近な人間関係が崩れてしまうのではないかという不安だということができます。
ということは、どちらの不安も、自分の「内なる情熱」を生きようと思うと、「外の世界」との関係が崩れてしまうという恐怖に出会うということだと言うことができます。
逆にいえば、「内なる情熱」と「外の世界」との関係を両立することさえできれば、「内なる情熱」を生きる日々への大きな一歩となることができるのです。
では、「内なる情熱」と「外の世界」との調和的な関係を両立するにはどうしたらいいのでしょうか?
世界を変えようという努力
まず1つ考えられるのは、世界を変えるために努力することです。と言っても意味がわからないでしょうから、もう少し説明しましょう。
時間を忘れるほど夢中になれることや、「私が生まれてきたのは、きっとこれをするためだったに違いない」と思ってしまうくらいの情熱や使命感、充実感などを感じながら取り組めること。
そういった「内なる情熱」を生きようとすると、今生きている世界との摩擦に悩まされるとするなら、そんな世界を変えてしまえばいいという発想です。
ですが、残念ながら、この方法はあまり上手くはいかないでしょう。
逆の立場にたって考えてみればすぐにわかることですが、もし誰かが自分の都合だけを振りかざして「お前が変われ」と要求してきたらどうでしょうか?
おそらくほとんどの人は、そんな要求は受け入れないでしょうし、力ずくで無理やり受け入れさせられたとしても、そこには間違いなく摩擦が残ります。
また、世界を変えようというのですから、自分一人で、周りのすべての人を変える必要があります。
これはどう考えても、上手くいきそうもありません。
世界に自分を合わせようという努力
では、別の方法はないでしょうか?次に考えられるのは、自分を騙して、「外の世界との関係が崩れないこと」を自分の情熱だと思い込む方法です。
「家族が『こうあって欲しい』と自分に望む姿」、「友人から理解され、認められる自分自身」、「世間を上手に渡っていける生き方」。
そんな生き方を自分の情熱だと思い込んでしまえばいいのです。
そうすれば、「自分が求める人生」と「外の世界から求められる生き方」の不一致に悩まされることはありません。
しかし、残念ながら、この生き方もあまり得策ではないでしょう。
例えば、こんな人がいたとしましょう。
彼(彼女)の通う学校では、「良い成績をとることが素晴らしい」、「花形の部活動で活躍するのが格好いい」という価値観、暗黙の了解がありました。
そんな価値観に自分自身をあわせ、成績で同級生に勝つということをモチベーションに、それ自体には楽しさを感じられない勉強に打ち込みました。そして、本当はその部活をやること自体には、そんなに楽しみを感じていないにもかかわらず、周りからは輝いて見えるはずの「活躍する自分」に送られる賞賛を求めて部活動に熱意を注ぎました。
そして社会に出ると、「ステータスのある職業に就きたい」、「勝ち組になりたい」、「あれが買いたい、これが欲しい」。
そんな、世間がもてはやす価値観にどっぷりつかって生きています。
本当に、その仕事が好きだったり、意味を感じたりしているわけではありません。
けれども、誰に対しても胸を張って誇れる名刺や、自分は勝ち組だというプライド、そしてそれを裏付ける高級マンション、外車、ブランド物の服などなどのステータスシンボルは持っています。
あるいは女性であれば、それは華やかな職業に就くことや、煌びやかなファッションを身にまとい、最新の流行スポットに出かけていくことかもしれません。
そして、そんな努力の末に彼(彼女)は、誰もが羨む理想的な異性と結婚することになりました。
本当にその相手自身を求めているのか、それとも世間体がよい相手を求めていたのかは、正直なところ自分でもよくわかりません。
それでも、親戚の評判は抜群ですし、友人たちからは羨望のまなざしを感じます。
そんな生活は、外の世界との関係が崩れるどころか、外の世界が正しいとする“勝ち組”の生活そのものです。そして、彼(彼女)自身も、“勝ち組”になることを目標に努力してきました。
「本当に、こんなことでいいんだろうか?」
ふとした瞬間に、世間の価値観に覆い隠されていた「内なる情熱」が、そんな疑問を頭の片隅から投げかけてきます。
しかし、そんな疑問に真剣に向き合うことは許されません。
なぜならば、そんな疑問を持ってしまえば、自分のこれまでの努力をすべて否定することになってしまうからです。そして、せっかく築きあげてきた「外の世界との関係」、勝ち組としての人生を失ってしまうことにもつながりかねません。
けれども、表面的には自分を騙すことはできても、いつまでも本当の自分を騙し続けることはできません。
意味が感じられないどころか虚しさすら感じる毎日の仕事に、“勝ち組”の生活を守るために必死に取り組み、そこで溜め込んだストレスを解消するために、今度は、それが本当に好きなわけでもない、テレビ番組が賞賛する癒しグッズを買ってみたり、癒しスポットに出かけてみたりする……。
いくら、彼(彼女)が住む世界の価値観で素晴らしいとされているものを手に入れても、本当の彼(彼女)自身が望んでいないことばかりを繰り返していれば、どこかに不満が蓄積されるでしょう。
そして、そのストレスを解消するために、本当の自分は望んでもいない、贅沢な生活や、最新の癒しを求め、それらを手に入れるために、またやりたくもない仕事に出かけていく……。
悪循環としかいいようがありません。
「外の世界」で正しいとされる価値観に染まり、大変な努力を積み重ねれば、その世界の価値観での“勝ち組”にはなることが出来るかもしれません。
しかし、自分自身ではなく、外の世界が決めた“勝ち組”の人生を手に入れるために、虚しささえ感じる努力を続けていれば、やがて人生に疲れ切ってしまうでしょう。
「内なる情熱」が望む自分から外れた分だけ、無理や不自然を経験することになるのです。
しかし、それだけで済めば、まだマシな方かもしれません……。
例えば、もしこれまで素晴らしいと信じてきた、世間の価値観が変わってしまったらどうでしょう?テストで良い得点を取るための教科書の勉強よりも、自分が本当にやりたいことを出来る能力を身に着けることが大切と考えられるようになり、好きでもない花形の部活動で活躍することよりも、本当に好きなことに打ち込む姿が格好いいと見られるようになりました。
そして、ステータスがあったり給料が高いからといって、意味も感じられない仕事をするよりも、自分がすべきと思うこと、時間も忘れるほど夢中になれる仕事をするのが当たり前の世の中になってしまいました。
同窓会に顔を出すと、「私は○○に勤めています」は、もはや自慢にならなくなり、周りの人たちは当たり前のように「俺は、こういう使命感をもって、こんな意味を感じながら仕事をしているんだ」と話しています。
自分の内なる感覚よりも、外の世界が正しいとするものを信じてきた彼(彼女)にとっては、こんな変化が起こってしまえば、それは大変な努力を積み重ねて築きあげてきた自分の人生そのものが崩れ去ることに等しいことでしょう……。
そして、歴史を見れば、この世は諸行無常。昨日までは正しいと信じられてきたことが、翌日にはひっくり返ってしまうということは、決して珍しいことではありません。
それどころか、このような価値観の変化を1度も経験せずに一生を終えることの方が難しいかもしれません……。
自分を騙して、「外の世界との関係が崩れないこと」を自分の情熱だと思い込む方法では、一時的には“勝ち組”になったつもりでも、長期的には幸せな人生を送ることが出来そうもありません。
世界を変えるのでもなく、自分を合わせるのでもなく……
世界を変えようとしてもダメでした。逆に、世界に自分をあわせようとうしてもダメでした。では、私たちは「内なる情熱」と「外の世界」が求める生き方の不一致に出会った時、自分以外のすべての人を変えようという傲慢な努力をするか、外の世界に合わせて本当の自分を押し殺すかの、どちらか一方を選ぶしかないのでしょうか?
そんなことはありません。
世界を変えるのでもなく、世界に自分をあわせるのでもなく、自分にぴったりの世界をつくってしまえばいいのです。
世界を創る?「神にでもなれ」というのでしょうか?
決して、そんな意味ではありません。
これまでの世界に住みながらも、自分の住みやすい新しい世界を見つけ出し、再構築し、そして新しい世界へと移り住んでいけばいいのです。
それは、ヤドカリが自分の持っている殻が住みづらいと感じたら、殻の形を変えようと努力するのでもなく、自分の体の形を変えようとするのでもなく、ただ住みやすそうな殻を見つけて引っ越してしまうことに似ています。
画像:“On a Mission” by sarahelizamoody
では、そんな新しい世界へと移り住むためには、いったいどうすればいいのでしょうか?
そのための1つの大きな力になるのが、自分の移り住みたい世界に同調し、新しい世界にふさわしいつながりをつくり出す力を身に着けることです。
例えば、自分の「内なる情熱」を生きようとすると、「今住んでいる世界の人々」との摩擦に悩まされているとします。そんな時、自分の「内なる情熱」を理解し応援してくれる人を新たに見つけ出し、つながることが出来たらどうでしょう?
1人、2人とそんなつながりが増えていくに従って、あなたの新しい世界ができあがっていきます。
そして、やがては「内なる情熱」を「外の世界」との調和を保ちながら生きることが出来るようになるでしょう。
経済的な心配をしたり、身近な人から白い目で見られることを気にすることなく、時間を忘れるほど夢中になれることや、「私が生まれてきたのは、きっとこれをするためだったに違いない」と思ってしまうくらいの情熱や使命感、充実感などを感じながら過ごす日々を送ることが出来るようになるのです。
この物語は、そんな新しい現実へとつながり、新しい世界をつくりだすことを強力に助けてくれる「ある能力」をお伝えすることをメインテーマに書かれています。
それは、決して非現実的なフワフワした能力ではなく、現実的に身につけることができる能力です。
先に内容をバラしてしまっては面白くありませんので、ここでは詳細は書きません。
その答えは、物語の中から見つけていただけたらと思います。
この記事は、当サイトで無料公開中の物語『真実の人生』(2013年7月7日現在版)の「はじめに」を加筆・修正して転載したものになります。
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