※ 時間が限られている関係で、いつもの記事のように文字装飾を入れて読みやすくしたり、段落構成を付けたり、誤字脱字チェックの時間がとれませんでした。記事が読みにくいことをご容赦いただくとともに、読みにくくても、是非、お読みいただけますと幸いです。 私は、政治の話をするのが好きではありません。
だから、“和楽の道”でも、政治や時事ニュースに触れることは控えてきました。
“和楽の道”は、政治などとは無関係に、なんの権力やしがらみにも縛られることなく、草の根から、一人ひとりが“楽”しく、平“和”に生きることができる社会の実現に貢献したいと考えているからです。
そして、その考えは、今でも変わっていません。
理由は色々ありますが、今は、そんなことよりも聞いてほしいことがあります。
“和楽の道”では、政治の話にはほとんど触れない私も、日本に住む一人の個人としては、政治に興味は持っています。
私が記憶している限りでは、20歳になって投票権を得てからこれまで、国政選挙の投票をサボったことは一度もなかったと記憶しています。
しかし、その時の候補者選びは、基本的に「消去法」の候補者選びでした。
必死で、人生をかけて、様々なリスクを背負って立候補している候補者の方たちに申し訳ないのですが、「この人が一番マシかな?」と選んでいたというのが、包み隠さぬ本音の部分でした。
しかし、これまでにしてきた投票の中で、「この人に入れたい!」と思って投票したことが、これまでに2回だけありました。
1度目は、20歳になって、迎えた最初の選挙。
私は、ある政党を応援し、その政党が推薦する候補者に一票を入れました。
「俺は自分の頭で考えて、投票したんだ!」と胸を張り、投票から帰ると、テレビの速報番組を見て、自分が応援した政党が、今まさに圧勝していくその瞬間に立ち会えることに酔いしれていました。
しかし、当時の私は、まだ社会のことなど何もわかっていませんでした。
大学生をしていた私は、3年生になったころから社会に興味を持ち始め、色々な本を読むようになりました。
そうして社会のことを知っていくうちに、どんどん、私の最初の選挙での選択に自信が持てなくなっていきました。
社会に出て働くようになると、さらに、その思いは強まります……。
そうやって、少しずつ、社会のことを知るうちに、選挙に希望が持てなくなりました。
私は政治に本格的にかかわったことはない素人ではありますが、素人なりにも、政治が動かされる力学やメカニズムを知れば知るほどに、自分が無力であるという現実を叩きつけられるような気持ちになりました。
「政治の世界は利権やしがらみが大きすぎて、期待なんかできない。」
「選挙なんて、ただの“ショー”でしかなくて、誰が勝っても同じなんじゃないの?」
「多数決で決まる選挙で、巨大な組織の集団の力に、個人が抗うことなんて出来るはずがない。」
「第一、暴力で決めるよりはマシだとしても、多数決の力で無理やり全員を縛りつけることで生まれる秩序なんて、“取り繕った和”に過ぎないし、政治家が有権者に見せるニンジンは“見せかけの楽”ばかり。」
そんなことを考えながら、渋々、「消去法で選んだマシな候補者」に投票することを繰り返していました。
そして訪れた、2013年の参議院選挙。
私は、人生で二度目の、積極的に選びたい立候補者に出会うことになります。
三宅 洋平 ――。
知人に紹介されてyoutubeを見ると、そこには信じられないような光景が広がっていました。
ヒゲを生やした候補者が、Tシャツにハーフパンツ姿で選挙演説をしていました。
奇抜なのは姿だけではありません。
ミュージシャンという経歴を活かして音楽を織り交ぜながら、聴衆にタメ語で語りかけ、有権者のことは「アンタ」呼ばわり……。
とても、常識的な政治家の演説とは思えません。
しかし、彼の言葉には、魂が宿っていました。
そこにあったのは、政治家らしい本音と建前を使い分けた、表面的に取り繕った言葉ではなかったのです。
興味が出てきた私は、なんとなく見始めたその演説(以下、「選挙フェス」と記載)を、引き込まれるように最後まで見てしまいました。
そして、次の日も。そしてまた、その次の日も、私は「選挙フェス」の動画を見ていました。
中には、何度も繰り返してみてしまった動画もあります。
私は、芸能にはあまり興味がなかったので、三宅洋平さんが、どのくらい有名なミュージシャンなのかは、まったくわかりませんでした。
しかし、これだけはわかりました。
彼は、ミュージシャンとしての知名度だけで出てきた、ただの「有名人候補」ではない。
この人は、様々なリスクを背負って、本気の覚悟でここに立っているんだ……。
それだけは、わかりました。
もちろん、すべての意見が洋平さんと一致するわけではありません。
洋平さんが語るビジョンと、私が目指す“和楽”のビジョンは、一致する部分もあるでしょうが、一致しない部分もたくさんあります。
また、「新しいヒーロー」の誕生は、時に、盲目的な信者をつくりだすことがあります。
彼はそんなことは望んでいないと思うけど、彼のカリスマ性は、本人の意思に反して「自分の頭で考え、自分の深い感覚を探る努力を放棄した盲目の信者」を生み出してしまうのではないか?
選挙フェスの動画に出てくる観衆(の一部)、ネット上を行き交うツイート(の一部)、そして彼に興味を持った私の知人(の一部)などが、彼に熱狂する姿には、少し危険なものを感じたこともありました。
(繰り返しになりますが、彼自身は、一人ひとりが個として自立することを望んでいると思います)
しかし、意見は必ずしも一致しなくても、ここまでの“魂”を感じさせるメッセージを訴えかけてくる選挙演説なんて見たことがありません。
私は、家族や知人に彼の動画を紹介し、大した金額ではありませんが、カンパにも協力しました。
私が伝えようとしている“和楽”のビジョンに誤解が生まれることへの懸念から、このサイトで取り上げることはありませんでしたが、プライベートでは彼を応援していました。
「俺は全力で、やれることは、やりきったよ! だから次は、アンタの番だぜ!!」
そう叫ぶ彼に感化されて、必ずしも意見は一致しなくても、彼ほどの影響力は持っていなかったとしても、私もしっかりと“和楽の道”の活動を地道に続けていこう。
そう、勇気づけられたりもしました。
そして迎えた2016年の参議院選挙。
前回は全国比例で立候補して、惜しくも、落選者中最多の個人得票を得ながらも落選してしまった三宅洋平さんが、また“選挙鬱”を乗り越えて、立候補してくれました。
表に出さない様々な葛藤もあったことだ思いますが、勇気を振り絞って、また立候補してくれました。
“和楽の道”は、まだまだ今は、たいした影響力もない、小さなサイトでしかありません。
しかしそれでも、“和楽の道”は、私の人生にとってはとても大切な活動です。
正直言って、“和楽の道”のビジョンを誤解されるようなリスクは冒したくありません。
ですから、直前まで悩みましたが、洋平さんの勇気と、まっすぐに伝わってくる“魂の言葉”に敬意をもって、今回は、“和楽の道”でも、三宅洋平さんを応援しようと思いました。
この時間(7月9日の夜)になってしまいましたので、もう時間がありません。
まだ期日前投票に行っていない方は、下の方で動画を紹介しますので、それを見てみてください。
もちろん、強制はしません。
「三宅洋平に投票してくれ!」とも言いません。
私がお願いしたのは、試しに動画を見てみてほしいということだけです。
その後は、あなたの頭で考え、あなたの良心や感覚と対話したうえで、どう行動するかは、あなた自身で決めてください。
繰り返しになりますが、洋平さんのビジョンと、“和楽の道”のビジョンは、共通する部分もあるでしょうし、共通しない部分だってもちろんあります。
しかし、洋平さんのような人が、国会に送りだされることには、大きな意味があると思います。
約半数弱の有権者が、国政選挙にすら興味を失っている、今の日本。
その約半分の人々に社会への興味を取り戻してもらうのに、彼ほど適した政治家がこれまでに存在したでしょうか?
選挙や政治の影響力は大きいですが、私は、選挙や政治だけでは社会は変わらないと思っています。
社会をつくるのは政治家だけではありません。
私たち一人ひとりが、社会をつくっているのです。
彼が訴えるように一人ひとりの消費動向だって、社会を動かす大きな力でしょう。
一人ひとりの毎日の生活、発する言葉、言葉にならずに空気で伝わるメッセージ、人間性、意識、自覚……。
そういった全てのことが、社会全体に影響を与えています。
彼のような議員が登場すれば、これまでそういう自覚を持っていなかった人々の中からも、その自覚が生まれるきっかけになるのではないでしょうか?
私は、これまで何度も書いてきたように、決して、個人の幸せと、全体の幸せは対立しないと思っています。
むしろ、個人の幸せなしに、全体の幸せは成立しないし、全体の幸せなしに、個人の幸せは成立しないと思っています。
【 参考記事 】
三宅洋平議員の誕生は、そんな世界の実現に、大きな意味があるのではないかと思います。
私は、そう信じて、彼を応援したいと思います。
では、私からの説明はこのくらいにして、選挙フェスの様子をご覧ください。
画像:“三宅洋平さんの「選挙フェス@品川駅(2016年7月9日)」の様子” by Natsue @Carly954814751 【 オマケ 】
2013年の選挙フェスより、三宅洋平さんが歌う「魂が呼ぶほうへ」です。
とても気に入って、たまに聞いていた動画です。