言葉の使い方ひとつで、人生は180°変わる可能性を秘めている! もしそんなことを言ったら、あなたは驚かれるでしょうか?
しかしこれは、決して大げさに言っているわけではありません。
「理想の人生につながる“言葉の力”の使い方」は、知らない人にとっては、一生涯、知ることがなく終わる知識かもしれません。
ほとんどの親や学校では教えてくれないことですから、ある意味当然です。
しかし、知っている人は知っています。
ほとんどの人が知らない間に、使い方を知っている人だけが、使っている力。 それが、“言葉の力”なのです。 もしあなたが、人生を変革する突破口を探しているとしたら、“言葉の力”はその突破口を開く強力な力になるかもしれません……。 “言葉の力”の使い方を知っている人。知らない人。
では、「“言葉の力”の使い方を知っている人」と、「知らない人」の人生では、どのような違いがでてくるのでしょうか?
今から少しの時間を使って、考えてみましょう。
画像:“Letters Play Important Roles in our Lives” by William Arthur Fine Stationery 例えば、一番わかりやすいのは仕事の場面でしょう。
会社に入社したばかりの新入社員を思い浮かべてみてください。
例えば、“言葉の力”を上手く活かすと、こんなことがあるかもしれません……。
入社早々に、研修報告会の発表を見た同期から一目置かれる存在に。
最初に雑用として配属されたプロジェクトでは、ミーティングの議事録を書いたのをきっかけに信頼を得て、ミーティングの資料作りも頼まれるようになる。
そして、ミーティングの資料作りの為に関係部署などでの情報収集が必要となり、自然と他部門の重要人物との接点や信頼関係が出来始める。
そんなこんなで、気がつけば、入社数ヵ月後にしてそのプロジェクトを中心的に進めるリーダー格扱いに。
その後も、その実績をきっかけとして、重要な仕事で声をかけられるように……。
(ちなみにこの人は、私が実際に目撃している実在の人物です。)
研修報告も、議事録・会議資料の作成も、“言葉の力”が威力を発揮する場面です。
この実例は、そんな場面で“言葉の力”を発揮することで、いかにその後の展開が変わってくるかを教えてくれます。 もちろん、“口だけは達者”は困り者ですが、その他の条件が同じであれば“言葉の力”を活かせた方がいいのは明らかです。
逆にもし、“言葉の力”を活かせなかったらどうでしょう?
「研修報告をさせたら、なにを言っているかわからない」
「議事録を書かせてみても、トンチンカンなことばかり書いてある」 これでは、重要な仕事を頼もうという気持ちにはならないでしょう。
理想の仕事を手に入れる文章力
ここでは、わかりやすい例として、新入社員について考えてみました。
しかし、です。
こんな内容では、わざわざ私の記事を好き好んで読んでくださるような方には満足していただけないのではないかと思います。
おそらく、「評価されて出世する方法」よりも、「『私が生まれてきた理由はこれだったんだ!』と思えるぐらい充実した仕事をする方法」。
「内なる情熱」、「内発的動機」、「もっと自分らしい人生」、「心の底から満たされた毎日」を生きる方法の方が興味がおありなのではないかと思います。 そこで、もう少し違う例も考えてみましょう。
例えば、旅行が趣味の田中さんという方がいたとしましょう。
田中さんは、平日は普通の仕事をしながら、時間をつくっては旅行に出かけていました。
ある時、せっかくだから旅の思い出をブログに綴ろうと思い立ちます。
そして、それから数年が過ぎたある日――。
なんと、出版社から書籍化のオファーがあり、ブログが本になることが決まりました。
書籍化をきっかけに人気が出た田中さんは、旅行会社から広告費をもらいながら世界中を旅して記事を書くことに。
今では、大好きな旅行を仕事にして生活しています。
いかがでしょうか?
“文章の書き方”、“言葉の力”次第で、こんな理想の人生を送ることも可能になるのです。 今回は旅行を例に書いてみましたが、旅行以外のジャンルでも、探せば似たような事例はいくらでも転がっているでしょう。 そして、今回の例では「偶然、幸運がやってきた」かのように書きましたが、“言葉の力”があれば、戦略的にこんな未来を手に入れることも不可能ではありません。 この記事の冒頭で、
ほとんどの人は、“言葉の力”の使い方を知らないまま、その力の存在にすら気づかないままでいる。けれども、そんな大多数の人を横目に、知っている人だけが、その力を活用して理想の人生を送っている。 そんなことを書きました。
その「知っている」か「知らない」かの違いは、こんな形で表れてくるのです。 理想のビジョンを実現するための文章力
そしてこれは、会社勤めをしている人にも当然当てはまります。
先ほどは、わかりやすさのために「評価」や「出世」を例にしましたが、“言葉の力”が威力を発揮する場面はそれだけではありません。
例えば、あなたはどうしても実現したい事業のビジョンに出会ったとしましょう。
その時、あなたにはこんな選択肢があります。
例えば、今勤めている会社でそのビジョンの実現を目指す場合です。
その場合、あなたは、会社にその事業をすることを納得してもらわなければなりません。その時、当然のことながら“言葉の力”が必要となるでしょう。
なぜならば、企画書なり何なりの文章を書いて、その事業を始めることを会社に納得してもらわなければならないからです。 あるいは、そのビジョンを実現するためには別の会社に勤める必要がある場合はどうでしょう?
その場合にも、“言葉の力”は威力を発揮します。
例えば、履歴書、面接でのアピール、あるいはまったく別のクリエイティブなメッセージ――。
どんな方法にせよ、その会社にとって魅力的なメッセージを発信することができれば、その会社につながらないままでいることは難しいでしょう。 そして、会社のような組織に属さずにビジョンを実現する場合にも、同じことが言えます。
これは、先ほどの旅行ブログの例を思い出していただければ明らかだとは思いますが、もう少し詳しく考えてみましょう。
理想の仕事につながるための大原則―その秘訣とは?
一般的に現代社会の仕事は、
誰かになんらかの価値を提供して、その代わりにお金を受け取る という形で成り立っています。
例えば、
- 「車を組み立てる」という価値を提供して、その代わりにお金(給料)を受け取る
- 「髪の毛をカットする」という価値を提供して、その代わりにお金(代金)を受け取る
という具合です。
人類の長い歴史の中で見れば、このような形で生活の糧を得る生き方は非常に珍しいものではありますし、批判的な意見があるもの事実だと思います。
しかし、良い悪いは別として、現代社会に生きる私たちの多くが、そのような生き方をしているということについては異論はないと思います。
ということは、莫大な遺産を相続したなどの特殊な事例を除けば、
普通の現代人は、「価値を提供する誰か」とのつながりをつくり、維持して生活をしている と言うことが出来ると思います。
その「誰か」は、会社勤めの人にとっては会社でしょう。
あるいは旅行ブログの田中さんにとっては、本を買ってくれる読者(出版社)かもしれませんし、ブログに貼り付けている広告の出稿主の旅行会社かもしれません。
つながる相手が誰だったとしても、“言葉の力”は大きな力を発揮します。
逆に言えば、自由に「価値を提供する誰か」につながることが出来るだけの“言葉の力”があれば、自分が望むどんな仕事でも、生活の糧にすることが出来ます。
一方で、その「誰か」と自由につながることが出来なければ、たまたま勤める(つながる)ことになった仕事をし続けなければ生活が成り立たなくなります。 これこそが、現代人の多くが、やりたくもない仕事をし続けなければ生きていけないという現実の大きな原因ではないかと思っています。 「価値を提供する誰か」に自由につながることができる“言葉の力”があれば、世界旅行を仕事にすることも不可能ではありません。
そして、“言葉の力”が威力を発揮するのは仕事の場面だけではありません。
“言葉の力”は、人生全体を変えてしまうだけの影響力を持っています。
それについては、また別の機会があれば、お伝えしたいと思います。 文章の書き方で、世界も変わる!
ところで、“言葉の力”が変えてしまうのは、その力を使った本人の人生だけではありません。
例えば、最近耳にすることが増えてきた、いわゆる“ブラック企業”問題。
もし多くの人が、自分にとって本当に理想的な仕事につながる能力を手に入れてしまったらどうでしょう?
その時、もはや“ブラック企業”に勤める人はいなくなり、“ブラック企業”は自然と消滅していくことになるでしょう。
わざわざ理由を書くまでもありませんが、理想的な仕事を手にしているにもかかわらず、わざわざ“ブラック企業”に勤め続ける物好きな人なんて滅多にいないからです。 “言葉の力”で世の中で世界に影響を与えるなどというと、ついつい歴史に残るような名スピーチや名著を思い浮かべてしまいます。
もちろん、それも1つの方法です。
しかし、そんな偉業と呼ばれるようなレベルのことをしなくても、“言葉の力”を使って、ひとりひとりの人生を少しずつ変えていけば世界は変わるのです。 そして、そのような自然な形で社会が変わるとき、その変化の混乱は最小限で抑えられるでしょう。 自然な変化。強制的な変化。
一方で、もし強制的な変化を起こした場合はどうでしょう?
例えば、政府が重い腰を上げて、本気で“ブラック体質”を取り締まる対策をとった場合を考えてみましょう。
そんな場合には、
「そんなことを言うなら、正社員の採用をもっと減らして、バイトを増やして対応します」
という企業が増え、労働環境はさらに悪化するかもしれません。
あるいは、企業の海外進出の機運が高まり、雇用が減るかもしれません。
“ブラック企業”と言えども、倒産すれば失業者が出るわけですから、失業率も上がってしまうかもしれません。
しかし、もし誰もが理想の仕事を自分でつくりだしたり、つながったりする力を身につけることで“ブラック企業”が自然消滅する場合には、こんな問題は起こり得ません。
“ブラック企業”に居た人たちは、既に理想の仕事をしているのですから当然です。 もちろん、これは妄想と言われてもおかしくない理想論であることはわかっています。
しかし、大切なのは、少しずつでも理想の方向に向かって進んでいくことです。 例えば、もしあなたが“ブラック企業”の経営者だったとしましょう。
“ブラック企業”と呼ばれるくらいですから、今でも毎年たくさんの人が離職していくでしょう。
しかしあるとき、理想の仕事を手にする人が、1人2人と増え始めたのをきっかけに状況が少し変わります。
離職していく人数が例年のペースを大きく上回るようになり、さらに優秀な従業員ほど早く辞めていってしまうようになったのです。
そして追い討ちをかけるように、これまでは仕方なくあなたの会社に応募してきていた層の人数も減ってきており、人材不足を大量採用で補うことも難しくなってきました……。
どうでしょう?
こんなことが起これば、あなたは「もう少し従業員に優しくしよう」と思いなおすかもしれません。
ここで注目していただきたいのは、変わったのは一部の人だけだということです。
決して、1人残らず全員が変わることができなかったとしても、変化した一部の人が、多くの人を助けることもあるということです。 天秤の傾きを変えるためには、すべての“重り”を移動させなければならないとは限らないのです。 さらに言ってしまえば、上で書いた“ブラック企業問題”は、“言葉の力”が影響力を発揮するほんの一場面に過ぎません。
私は、“言葉の力”の使い方次第で、地球上に渦巻く数多くの問題を解決することも不可能ではないと考えています。
私たちが抱えながらも、見ないふりをしている問題の多くも、解決方向へと導くことができると思うのです。
詳しいことは、また別の機会があれば、その時お伝えしたいと思います。 “言葉の力”を活かしきる人生。知らないままの人生。
ではここで、これまでのはなしを簡単にまとめておきましょう。
まず第一に書かなければならないのは、
“言葉の力”は、誰にとっても人生を切り拓く強力な力 だということです。
もちろん、“口だけは達者”では困ってしまいますが、他の条件が一緒ならあったほうがいいに決まっています。
仕事の場面だけに限定して考えても、「今の会社に勤め続ける人」、「新しい会社に勤めたい人」、「自分の事業を営む人」。
誰にとっても理想の人生を生きるための強力なパワーになりえるのです。
もし本当に“言葉の力”を使いこなすことが出来れば、“ブラック企業”も“リストラ”も、もはや恐ろしい存在ではなくなるでしょう。 また、この記事では、わかりやすい例として、仕事の場面を考えてみました。
しかし“言葉の力”は、仕事という限られた場面に限らず、人生全体を変えてしまう力をも持っています。 これについては、機会があれば別の記事に書こうと思います。
そして第二に強調したいのは、
“言葉の力”は、その言葉を発した本人の人生に影響を与えるだけに留まらず、理想の世界をつくる力 にもなり得るということです。
その力は例えば、横行する“ブラック企業問題”を解決できる力すら秘めています。
そして、その“ブラック企業問題”の解決ですら、“言葉の力”が理想の世界をつくる力をあらわした、表面的な1例にしか過ぎません。 これについても、機会があれば別の記事に書こうと思います。
とても強力な“言葉の力”。 その使い方には注意が必要
“言葉の力”は、誰にとっても人生を切り拓く強力な力
“言葉の力”は、その言葉を発した本人を超えて、理想の世界をつくる力
そのことはわかりました。
では、その“言葉の力”を、理想の人生につながるために使うには、どうすればいいのでしょうか?
実は“言葉の力”を使うときには、注意が必要です。 なぜならば、“言葉の力”は、その力ゆえに、使い方次第で理想とは程遠い人生につながる力となってしまうこともあるからです。 しかし、このことについて教えてくれる人は多くはありません。
例えば、書店に並んでいる、いわゆる“文章術”の本を眺めても、その注意点の説明に力を割いている本は、ほとんどないように感じます。 では、いったいどうやって“言葉の力”を使えばいいのでしょうか?
そして、どのようなことに注意して、その力を使えばいいのでしょうか? このことについては、また別の機会にお伝えしたいと思っています。